今日は「コーヒー世界旅行」なるイベントに行ってきました。
島根県大田市内のロースター3名が集結して、世界のコーヒー産地のコーヒーを飲み比べてトークショーが開催されました。
ロースターはこの方達

「Laube Coffee」中米・コスタリカ産
「山羊コーヒー」アジア・パプアニューギニア産
「and people COFFEE ROASTERY」 アフリカ・エチオピア産
トークショーには、同じ大田市のドマカフェさんが司会進行で参加されていました。
レトロ喫茶店めぐりなどが好きでコーヒーもよく飲みますが、一度にちがうコーヒーを飲み比べてみるのは初めてです。
実際に飲んでみると確かにちがいが分かります。それぞれの産地国の中でも農園や品種のちがいがあるでしょうし、何より焙煎やお湯の入れ方でも味が変わってきます(この辺りのことはトークショーでも詳しく聞けました)。
たぶん、同じ豆を使ったとしても上のお三方が淹れれば、微妙に異なる味のコーヒーになるのでしょう。
個人的な感想を☕️書き留めておきます。

コスタリカ産「Laube Coffee」


果物の爽やかな飲み心地であっさり系でした(紹介文には桜桃、オレンジ、イチジクが書いてありました)。自宅でもLaube Coffeeさんで焙煎された豆はよく飲んでいます。近くに座っていたので注文されるたびに作っているところを見ていたのですが、コーヒーミルがすごい静かな音で気になって機械のことを尋ねると丁寧に教えてくれました。
パプアニューギニア産「山羊コーヒー」



ちょっと飲んだことのない不思議な味わいでした。あまり嗅覚が鋭い方ではないのですが、かなり集中して香りと味を確かめるとゴボウの甘味を感じました。コーヒーなのにゴボウ?と我ながらそれはどうだろうと思ったのですが、一度ゴボウが現れるともう頭から離れなくなってしまいました。自分の味覚が心配になったので奥さんに聞いてみると、分かる気がすると言ってくれたのでやや安心できました。

エチオピア産「and people COFFEE ROASTERY」


店主が深煎りが好みということで、最もスタンダードなコーヒーでした。ただ、諸事情で時間をおいて2杯飲みました(1杯目がちょっと失敗してしまってと言われ)。これが同じ豆、同じ人が淹れても味の変化がありました(意識して飲んだ結果でもありますが)。そしてまた試飲しなくても店主は自分で淹れたコーヒーの味が分かっているということなのだと思いました。とても正直で親切なコーヒーの味がしました。
トークショーは1時間以上!コーヒー好きにはたまらない内容!

トークショーでは次のような話しが聞けました。コーヒー好きにはたまらない内容だったのでしょう。
・さまざまな焙煎の方法。
ドラム式の大きな焙煎機をイメージしていましたが、手回し焙煎機という直火にかけながら焙煎する機械があることを知りました。
・店名や屋号の由来。
みなさん強いこだわりや熱い思いや語呂合わせなどで大切な名前を決めているのを知りました。とくに山羊コーヒーさんの山羊のエピソードにはへぇ~と思いました。ヤギとカルディとの関係性など面白い話しが聞けました。
・みなさんの経歴やどのようにしてコーヒーの道に入ったのか。
これは個人情報に関わることなので、是非会いに行って(飲みに行って)聞いてみてください。
・コーヒー屋あるある。
仕事以外でほとんど外でコーヒーを飲まない、というのが業界のあるあるだそうです。逆に休日に喫茶店めぐりをして飲み歩きをする人もいるそうです。なんか分かる気がする話しです。誰でも自分が関わっている仕事から休みの日くらいは離れたいと思うものかもしれません。
・自宅でコーヒーを淹れる際の注意事項。
来場者からの質問に3人がセェーの!で同時に答えてくれました。2人は答えが揃って「温度」でした。コーヒーの味を大きく左右するのがお湯の温度。結論としては沸騰したてのお湯は使うべからず。豆の焙煎度合いや鮮度(保管方法)の影響もありますが、85℃から90℃が最適のようです。試しに沸騰したお湯と少し冷ましたお湯で飲み比べてみるといいでしょうと言われました。
・器具や道具の話し。
日々、進化や発展をしている器具や道具。コーヒーの世界に限らず価格が高ければ、相応の美味しいコーヒーになるということです。あるいは高価なものほど、色々な淹れ方の選択肢が広がるのだろうなと思いました。
これからも人口30,000人の大田市のコーヒー文化の発展のために頑張って頂くのを微力ながら応援していこうと思います。
