「なんだか普段はあまり行かない所に行ってみようかな」と思っているなら古墳のある公園などいかがでしょうか。
そう思って行ってみました、「古墳の丘古曽志公園」。
古代史はあまり興味がありませんと仰る方、もう少しお付き合いください。
古墳といっても何だか見た目はただの小高い丘にしか見えないものも多いじゃない、と言われるかもしれませんが「古墳の丘古曽志公園」は違います。
復元された古墳「古曽志大谷1号墳」はぜひ現地で体験してほしい!
復元された「古曽志大谷1号墳」は写真ではなく、現地で体感してほしいです。さらに園内には古墳や古代史を分かりやすく説明した陶板パネルも設置してあります。
写真映えするスポットもあります。公園の北側には朝日山(出雲国風土記では神名火山(かんなびやま)として信仰されてきました)、南側に宍道湖が望めます。
そんな絶景を知っていて古代人はこの場所に古墳を造ったのでしょうか。カメラが好きな人にもおすすめの公園です。
一緒に行った奥さんは「ここからだと水郷際の花火がきれいに見られそうだね」と話していました(当日に入れるかどうか分かりませんが)。
古墳のてっぺんの風景…宍道湖が一望♬埋葬されていた跡もある
この写真は公園内で復元された「古曽志大谷1号墳」(全長45.5m)のてっぺんから撮影しました。発見された場所からは少し離れたところに実寸大模型で復元されています。てっぺんというわけで、つまりは当時の偉い人(権力者)が埋葬されていた跡があります。いったいどんな人物だったのかのヒントは出雲国風土記に書いてあります。現在の松江市の湖北部から鹿島町にかけて栄えた古曽志を中心とする地域を、風土記では「挟田国(さだのくに)」を紹介されています。そして、古曽志の周辺には大形の古墳が見つかっているので、この挟田国の王の墓ではないかと言われています。
古曽志大谷1号墳は前方後方墳!!
古曽志大谷1号墳は古墳の区分では前方後方墳にあたり、出雲地方には比較的多くみられる形です。周辺の住宅地造成中に見つかったの(1985年のこと)ですが、その発見された当時の写真もパネル展示されています。2段構造になって築造されていて、その傾斜面に葺石(ふきいし)と呼ばれる石がはめられていました。しかも、縦向きに細めの石を一定の間隔で置いたりして意匠にもこだわっているように感じました。さらに段上の外周などには円筒埴輪がずらりと並べられています。今年の冬に東京国立博物館で開催されていた「古代メキシコ展」に行った際に見た、マヤ文明とかアステカ文明のピラミッドを彷彿とさせる存在感で復元されています。日本の古墳のイメージが少し変わりました。
公園内には、説明の案内板が所々に!歴史の勉強にもなる!!
公園内をすべて散策したわけではありませんが、起伏もあって散歩している人ともすれ違いました。ベンチもいろんなところに設けられているので、お気に入りの休憩場所も見つかるはずです。
古墳への散策路には、各所に発掘当時の様子や見つかった遺物のレプリカが展示されています。古代史への入門編のような感じで、陶板で印刷されているので屋外に置いてあるのにきれいに見やすいままです。
出雲国風土記にはこの古墳と思しきお墓の記述があるようです。しっかりと読んだことが実はありませんので、腰を据えて読んでみようと思います。
島根県内には大小様々な古墳がたくさんあります。
こんな町の中に、と思うような場所にもあったりします。意外といつも車で通っている側にもあるかもしれませんよ。
<おまけ>野外ステージも古墳のそばにある!
公園内には、野外ステージもありました。
そして、10/7には、こちらの古墳でライブイベント(シマネジェットフェス2023)が開催されるみたいですね。
しかも古墳の頂上でもライブステージが組まれてある内容♬
あのてっぺんの上で歌えるとかすごいですね!
個人的には、いつかレキシさんにライブできてほしいなあ・・・
古墳の丘古曽志公園について
古墳の丘古曽志公園
島根県松江市古曽志町562-1