3月20日(木)にグランドオープンした「なぎの木テラス」さんにPRのお手伝いで招待されました。(ありがとうございます)
取材の予定時間はAM10時からでしたが、急遽、混雑を避けるためにAM8時からに変更になりました。撮影やゆっくり説明をいただく配慮です(結果、正解でした!)。
場所は国道9号線沿いの道の駅「サンピコごうつ」さんの隣り、旧「神楽の里 舞乃市」。黒松駅と浅利駅の間にあり、海側にはたくさんの大きな風車が立ち並んでいます。

管理・運営は引き続き浅利観光株式会社さんです。従来型のドライブインの機能のみにとどまらない地域交流の起点として新たな人流の創出を目指すとプレスリリースに書いてあります。同社は松江アーバンホテルグループも経営し、コワーキングスペースの事業にも積極的に取り組まれています。一般的な道の駅にはないイメージを超える企画や展開を仕掛けてきそうで楽しみです。
コンセプト&施設内紹介

コンセプトは「100年いわみ」〜いわみのよいもの・笑顔が子供たち孫達の世代に続く〜。
石見地域に在る食材・文化・自然・体験。
石見に暮らす人々が心から自慢し、残していきたいヒト・モノ・コトを大切にしていく拠点。
それを実現するための三本柱。
・いわみの産直食堂「なぎの木キッチン」
・いわみの良いものをセレクトした「なぎの木マーケット」
・いわみのお茶の間「なぎの木カフェ」(キッズスペースが併設)
電源と高速wifiが完備されたコワーキングスペースもあります。
さらに屋外に芝生広場や回廊といったグリーンエリアの設置も順次予定されています。
施設内は木材が多く使われており、おしゃれなのにホッとする空間と雰囲気でした。
なぎの木キッチン(レストラン)でまる姫ポークランチを味わう
施設内の撮影が一段落して、周りを見渡すとお客さんが徐々に増えてきています。
まだ開店前の「なぎの木キッチン」に移動して、いよいよ食事を頂きます。
とてもバラエティに富んだたくさんの料理が揃っています。メニュー表を開いただけで、地元愛が伝わってきます。江津市を代表するまる姫ポークを筆頭に、石見和牛、大山鶏、浜田漁港の海産物、大穴子。そして、地元農家から届く新鮮な野菜たち。セットでサラダバーを付けられるメニューも多くあります。
今回は「まる姫カツカレー」「まる姫ポークのさくさくオロチ丼」(どちらもサラダバー付き)を頂きました。

<まる姫ポークとは・・・>※まる姫ポークの佃煮ポップより引用
江津のマルナガファームで生まれ育った豚のうち、最も発育状態の良い雌豚だけを厳選したのが「まる姫ポーク」。
きめ細やかな肉質で脂に甘みがありどんな料理でも好相性!

【まる姫カツカレー】

大きな器いっぱいに盛られたトンカツが目に飛び込みます。食欲をそそるカレーの香り。傍らにはキレイにカットされた野菜サラダ。
カレーの一口目は、うん、そこまでは辛くないかな、と思っていると、後からスパイスの風味がしっかりやってきます。とろみのあるカレールーも個人的に好みです。しかし今回はカレーライスで終わりではありません。まる姫ポークのトンカツが強烈な自己主張を放って待っています。待たせてばかりでは失礼ですので、一切れをまるごと頂きます。食べ応え抜群のお肉です。カレーとの相性も良。じっくり嚙んで味わいます。時刻は朝9時でしたが、空腹でやって来たので朝カレーを堪能しました。


【まる姫ポークのさくさくオロチ丼】

リニューアル前よりある人気メニュー!
肩ロース肉がカレーのとんかつより軽い感じでサクサク食感で味わえました。そして何枚ご飯の上に乗っていただろうか(数えたらよかった)10枚くらいは軽く乗っていたかと!こだわりのオリジナルソースが甘辛く、クセになりました。このソース美味しくて◎
ご飯も多め!しっかりお腹いっぱいになるメニューでした。

サラダバーも充実!地元の新鮮野菜と自家製ドレッシングに心が躍った



野菜サラダについても触れておきましょう。新鮮な旬の野菜のシャキシャキ感でそのままでも美味しいのですが、この日は三種類置いてあった自家製ドレッシングに要注目です。迷った末に美肌ドレッシングを選びました(当方、40代後半のおじさんですが)。このドレッシングたちは系列のホテルのシェフが考案したというもので、添加物を使っていないと説明されました。商品化を望む声もあるそうで、ただ賞味期限を長くすることが難しくレストランでしか食べられない貴重な味でした。

そして、地元の新鮮野菜も美味しくて、サラダーバー何回もおかわりしたくなるほど。ミニトマトが甘くて最高!ブロッコリーは大きめで健康的なランチを味わえます。


いろんなタイプの席があり良い

なぎの木キッチン(レストラン)内の席数も多く、広々した印象でした。
・個室にできる仕切りがあり会食パーティーにも使えるエリア

・窓際のコンセントがある、少し作業もできそうなエリア

・小さな子供連れにも便利な足が伸ばせる席があるエリア(ここは上からロールカーテンで軽く仕切りもできます)


など様々な方の利用が可能になっていて今後色々な利用ができそうです。
なぎの木カフェには、足が伸ばせるソファーシート、キッズコーナー〜コワーキングスペースなどゆっくり過ごせそう

カフェには、木のおもちゃがたくさん!キッズコーナーが可愛すぎて大人もテンションが上がりました。

壁に貼ってある木の葉っぱなどは磁石になっていて、ペタペタ張り替えて、木の模様を変えることもできます。貼って、くっつけての作業は、子供たちは楽しく遊べそうですね。


そしておままごと道具なども全部木で出来たもの。(これもめちゃくちゃ可愛かったです)

優しい手に馴染みやすいものが多く、気に入ったものがあれば、隣のマーケット(お土産コーナー)で購入することもできます。


なぎの木オリジナルブレンドコーヒーでまったりタイムを過ごしました。
少し酸味のある爽やかな味わいで飲みやすいものでした。そしてカップも少し大きめだったかも。コロンとしたデザインの可愛いコーヒーカップで、意外と量が入っているように感じました。ゆっくり過ごすのにちょうど良いサイズ感で嬉しかったです。

椅子の下に荷物置きがあるという親切設計も良いポイントでした。
よくカフェなど行くと、荷物が置けるカゴが置いてありますよね。こちらでは、カゴではなく椅子の下にカゴがある一体型になっており、横にカゴを置いてしまうとスペースを取られるのを回避できる空間づくりになっていました。


のびのび席は、レストランだけでなく、こちらにもありました。(嬉しい)赤ちゃんが一緒の方、足を伸ばしてのんびり過ごしたい方におすすめです。




窓際のコワーキングスペースは、コンセントもあり背もたれも高く設計されたソファー。後ろからの目線も気にならず集中して作業できます。

ここで若干希望を言うとするなら、パンの会計もカフェでできればいいのにな、と思いました。
パンは、カフェの前で陳列されており、カフェ内でも飲食OKになっています。
でもパンは、隣奥のお土産物エリアのレジで支払いになっていたのです。
パンの前にはカフェのレジがあるので、お客様もこっちで会計かな?と流れてくるが、奥のマーケット(お土産)でお願いします、という流れを何度か目にしました。

ああ、できたら、カフェ側でも会計できると嬉しいな〜と感じました。
ただ、もしかするとリニューアルオープン直後の混雑のためカフェと物販をわざと分けていらっしゃたのかな?とも。
落ち着いてきたら、どちらでもパンの会計ができると嬉しいな〜と願っております◎
江津名産の桑抹茶商品、メニューも!桑茶推しまくり♪

イチオシは、ソフトクリームです。バニラと桑抹茶とミックスの3つがあります。
【バニラ】
爽やかな牛乳の優しい味。地元のクボタ牛乳を使用しています。甘すぎず、ペロリと完食できてしまいました。
【桑抹茶】
濃厚なお茶の香りが喉を抜けていきます(そしてノンカフェイン)。ほんのり後味に爽やかな苦味があり、甘さに飽きずにペロリと完食できてしまいました。

また美味しさいいとこ取りのミックス味もあり、どちらも楽しみたい方はこちらがおすすめです。

その他、この日は食べませんでしたが(次回ぜひ食べてみたい!)カフェメニューには桑抹茶ロールケーキやプリンもありましたよ♪

焼きたてパンコーナーでも、桑抹茶ドーナツが販売されていました。
なぎの木キッチンでいただくお茶も、桑茶!

こちらで使用されている桑茶、桑抹茶等の商品もお土産コーナー「なぎの木マーケット」で買うことができます。

まさに店をあげて、桑茶推し!
桑茶、桑抹茶は結構苦めなのかな?と心配でしたが、全くそんなことはない味わい。
葉っぱの味わいと少し後味に苦味がほんのりあり、緑茶と似てるといえば似てるかな?という印象でした。
いろいろ健康にも良さそうで、食物繊維も豊富、ビタミンも入ってる、ノンカフェイン!GABAも入ってるらしい。(なぎの木キッチン内の桑茶の案内ポスターにも書いてあった)普段からお茶で飲んだりと取り入れてもいいかも!と思わせていただきました。
島根のお土産・雑貨・工芸品が勢揃い!なぎの木マーケット

中央入り口から左奥にある「なぎの木マーケット」では島根の土産物、雑貨・工芸品が販売されています。
今回嬉しく感じたのが、江津の商品だけではなく島根県の東〜西までの地域のおすすめ商品が並んでいたこと。









なぎの木テラスがある江津市が島根県の中央にあることも関係しているかもしれませんが、しまねっこグッズ、どじょう掬いまんじゅう、玉造温泉の姫ラボなど松江、出雲の商品〜赤天、石見麦酒の地ビール、石見空港はちみつシリーズなど幅広く販売しています。


オリジナル商品もあり、江津と言えば「江の川」の鮎を使った炊き込みご飯の素やランチでもいただいた「まる姫ポーク」を使用して作った佃煮など、ここだけ限定!のものもありました。

工芸品も石州瓦の雑貨、石州和紙商品などもあり、今後もスタッフイチオシ商品が増えるのが楽しみです。



レストランでのメニューも然りですが、地元の特産品を全面に押し出すかたちで、今度はその場所や会社、生産者が気になってきます。旅人が次の目的地を探すように、石見への好奇心を駆り立ててくれるようです。
授乳室、オムツ替え室も完備

キッズコーナーの後ろ側には、トイレ(男女)、多目的トイレ(車椅子の方も広々な空間でした)、授乳室(ベビールーム)、オムツ替え室があります。
授乳室には椅子とテーブル、シンクもありました。





6月くらいには裏庭もオープン予定ですので、お子様連れの方に便利に利用していただけそうです。

「なぎの木テラス」の名前の由来は、多鳩神社の「ナギの木」より
「なぎの木テラス」の名前の由来、そうです、江津市に縁の深い場所にナギの木があるからなのです。どこかと言うと、石見二の宮の古社「多鳩神社」です(ちなみに石見一の宮は大田市の物部神社です)。


「なぎの木テラス」から多鳩神社までは車で約30分ほど。取材のあとに行ってきました。

境内の社務所玄関前にナギの木があります。(樹齢不明)
すらっとした背の高い木でした。葉は、見上げるほどの高さにあります。その少し目の前あたりに、幼木が植えてあります(と言っても見上げる高さです)。特徴のある葉を間近で見られ、たくさんのおみくじが結んでありました。


葉の表面を見て驚きました。つるんとしているのです。今まで見たことがないかも。なんだこれ!と。笹と普通の葉の合いの子みたいだな・・・と思いました。
葉脈が縦方向しかなく、横にはありません。そのため、引っ張っても切れにくいのが特徴で、「人と人との縁が切れない」と言われています。

色々な意味があるナギの木
ナギ=「凪」・・・船乗りの航海の安全、災難を打ち払えますように
ナギ=「和ぎ」・・・穏やかに暮らせますように
ナギ=「薙ぎ」・・・横に打ち払う、薙ぎ倒すと言う意味から困難に打ち勝つ
神社でおみくじを結ぶように、「なぎの木テラス」に来れば縁が結べる、そんな場所になるといいなと思います。

神社にはナギの木についてのチラシが置いてあります。
その全文はコチラ

多鳩神社もとても素敵な神社です。是非とも実際のご神木も参拝するのもおすすめです。

新しい施設が開業すると地元民にとっては希望や明るい未来を感じます。しかし、その裏側には山陰自動車道が開通すると利用者が減ってしまうのではという懸念や、少子高齢化や若い世代の都市部への流出など地方が抱える問題が尽きません。
それでも、「なぎの木テラス」の開業は大きな期待です。道の駅サンピコごうつと定期的に上演される石見神楽でドライブ中の休憩以上の楽しみを提供してくれるでしょう。島根県西部のこれからを私たちも応援していきます。
なお、今回の内容をしまね暮らしInstagramでもご紹介しております。
そちらもぜひご覧ください。
なぎの木テラスについて

島根県江津市後地町3348-113
〈営業時間〉
なぎの木キッチン
・ランチ:11時〜15時(14時LO)
・ディナー:17時〜21時(20時半LO)
なぎの木カフェ
10時〜18時
なぎの木マーケット
8時〜18時
