第69回日本伝統工芸展に行ってきました in 島根県立美術館

日本伝統工芸展美術
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さて、日本伝統工芸展が島根県立美術館に戻ってきました。
昨年はおよそ一年間の改修工事期間と重なり、島根県内での開催はお休みでした。
そのため、今年の第69回展は私にとって二年ぶり三度目の鑑賞です。
島根県立美術館での開催期間は12月7日~12月25日。

以前の感想を書いたブログはこちら

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最終日に駆け込んで行くことができました!

いつ行こうかなとホームページを見ると、12月24日に地元作家トークイベントで、
ガラス工芸家の川邉雅規さんが登壇されるとのこと。
本展では『硝子鶴首花入「凜然」』で、諸工芸部門の日本工芸会新人賞を受賞されました。
普段は出雲市で「ガラス工房Izumo」を運営されていて、作品の販売から体験教室なども行っています。
私も一度行ったことがあります。
詳しくは下記のお店のホームページをご覧ください。
クラフト、アート作品を製作するガラス工房 | 島根県出雲市 (glass-studio-izumo.com)
近くには出西窯があり、雑貨店やパン屋などゆったりと過ごせる場所です。

また、9月18日にEテレで放送された日曜美術館の日本伝統工芸展の特集の際に、
MCで作家の小野正嗣さんが直接、出雲のお店を訪れて実際に作業をしている様子が流れました。
他にも賞を獲られた方々が登場し、どのように作品が作られたのか、テーマや技術面のことが分かりました。
やはり展示されている作品の成り立ちが分かっていると、実際に目にしたときの感動は違いますね。

しかし、ここで問題発生!

2022年12月23日~24日にかけて、日本海側では今年最大の寒波が襲来しました。
島根県でも山沿いだけでなく、平地でもしっかり雪が降り積もりました。
12月24日は、大雪の日となりました。
不要不急の外出はお控えください、という県知事からのアナウンス。う~ん。
と、悩んでいると急遽、仕事が入ってあえなく断念。
残すは最終日のメリークリスマスの日曜日しかありません。

そして、無事に見に行くことができました。

回数を重ねるごとに徐々に自分の好みが分かってきた

最終日ともあって、会場内はなかなかの盛況ぶりでした。
川邉さんの作品もじっくり鑑賞し、好きな漆芸のコーナーも時間をかけて見ました。
自分的には三回目の日本伝統工芸展ともあって、だんだんと好む作品の感じが分かってきました。
キーワードは直線系のデザイン。
表面に描かれたデザインのみならず、造形も緩やかな曲線を描いた作りよりも、
角が立っているような形の方にパッと目が行きます。
そう言われると、車でも角張った昔のJEEPのチェロキーみたいなデザインが好きなので、
昔から全般的に自分はそういうタイプだったんだと改めて気づかされます。
会場内では撮影ができなかったので、こういう作品が好きなんですと具体的にお伝えできないのが残念です。
ただ、気になった作品や作家さんは展示リストにチェックをして帰ってから調べています。
すると、SNSで情報発信していたり、ネットで作品を販売していたり、と分かって楽しいです。

番外編奥さんの感想も載せておきます

個人的に好きだなぁと感じた作品はこちら◎

■染織
江戸小紋着尺『Ken Ken Pa!』
小宮康義

一番今回好きだったのがこちらの作品。
ケンケンパッって…良いネーミングだわ♡

で、なんでこのタイトル!?
よく見ると…ケンケンパッなんですよ、模様が!

この作品、虫眼鏡隣に置いといて欲しかったなぁ。
もっと大きく観てみたかった!

■陶芸
紅白鮮『水影ー2206ー』
増原嘉央理

赤好きな私。
このビッビッとなデザインが伝統工芸の中にいるってことがなんだか素敵だわ♡
このデザインのスマホケースが欲しい!と思ってしまいました。
この細かい模様はどうやって作るんだろうか。
容器を作ってから模様を描いていくのかな。

■金工
メロンとバナナ 帯飾り
岡原 有子

テレビで事前に特集されている番組を見ていたため、実際拝見できるのを楽しみにしてました◎
こんなに小さな作品とは!
他の作品も見てみたいなぁ♡

■諸工芸
鋳込み硝子筥『光さす大地』
石田 知史

まるで宝石箱♡
キラキラ可愛くてオシャレ。
綺麗でずっと眺めていられるなぁと感じました。
その他の作品も気になる!と感じた方でした。

今後のスケジュール

島根県での開催は終了となりましたが、今後は下記の会場で巡回予定となっています。
2023年1月2日(月)~1月16日(月)香川県「香川県立ミュージアム」
2023年1月20日(金)~1月25日(水)宮城県「仙台三越」
2023年2月1日(水)~2月6日(月)福岡県「福岡三越」
2023年2月15日(水)~3月5日(日)広島県「広島県立美術館」
2023年3月9(木)~3月14日(火)大阪府「大阪髙島屋」
第69回日本伝統工芸展-公益社団法人日本工芸会 (nihonkogeikai.or.jp)

来年は雪が降らず、急な仕事が入らないといいな。

第69回日本伝統工芸展-公益社団法人日本工芸会
公益社団法人日本工芸会は、無形文化財の保護育成のために伝統工芸の技術の保存と活用、伝統文化向上に寄与することを目的としています。第69回日本伝統工芸展の開催情報、受賞作品、入選作品をご覧いただけます。