出雲日御碕灯台~”灯台下暗し”ではない!?昼間の灯台は見どころいっぱい!!

出雲日御碕灯台名建築
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皆さま、こんにちは。

2020年7月に放送された「突撃カネオくん」でダムが特集された回がありました。

いわば公共的施設なのに観光資源としても人々を惹きつけている場所ですね。インフラツーリズムというらしいです…

今日の島根アートスポットで訪れたのも、そんなダムに匹敵するジャンルではないでしょうか。

それは、、、灯台です!

暗闇に染まった海上を照らす一筋の光。船乗りたちはその灯りを目印に安全な航海を続けていく。

灯台なんてアートスポットって呼ぶの!?なんて思ったあなた、どうぞ続きを読んでください。

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出雲日御碕(いずもひのみさき)灯台までの道のり

改めて本日の目的地は「出雲日御碕(いずもひのみさき)灯台」です。

島根半島の西端、今なお残る神話の舞台。国護り、国引き、因幡の白兎。

稲佐の浜を通り過ぎると、車は大きく左にカーブします。

日本海沿岸を走っているのに、いきなり峠の山道に迷い込んでしまったよう。

上り坂がくねくねと続き、出雲大社もすぐそばにあるのに、また違った厳かな空気に包まれています(対向車には気を付けてください)。

時おり見える海の姿で、「ああ、そうだ、灯台に向かっているんだった」と意識がもどります。

まだかな、まだかなと進んでいると、日御碕神社の看板が出てきます。

ここは帰りに立ち寄ることにしているので、いったんスルー。そうこうするうちに灯台の駐車場に到着しました。

出雲日御碕(いずもひのみさき)灯台について

歩き始める前に少し出雲日御碕灯台について書いておきましょう。

この灯台、なかなかに記録づくめの建築物なんです。

明治36(1903)年4月1日に初点灯し、塔の高さは43.65m、海面からてっぺんまでが63.3mと…なんと!!日本一の高さを誇っています。

  • 日本の灯台50選
  • 世界の歴史的灯台100選(日本からは5基が選出。なんと島根県からは美保関灯台も選ばれています)
  • Aランク保存灯台(明治時代に作られた灯台のうち、最重要のAランク23基のひとつ)
  • 第1等灯台(国内に5基しかない最大サイズの第1等レンズを使用)
  • 経済産業省の近代化産業遺産
  • 国の登録有形文化財

そして今でも現役の灯台なんです!!

なんだかすごい灯台が島根にあったんだな…と改めてびっくりしました。

いよいよ灯台へ⇒とその前に柱状節理が見物!!

では、いよいよ灯台を目指して参りましょう。

すでに灯台の上部が見え始めています、白い巨塔のようです。

案内所や土産物店を抜けると、松林の先に海、いや、岸壁!

こんな柵も何もなくいいんだろうか、と火サスのロケ地になりそうな岩肌の上をおそるおそる海の方へ(本当に文句なく危ないですよ)。

長居は無用、でもこの岩たち、柱状節理(ちゅうじょうせつり)…ブラタモリでもたまに紹介されています…もあったり、グランドキャニオンっぽかったり、撮影スポットがたくさんあります。

日御碕の柱状節理
およそ1,600 万年前に貫入した流紋岩の冷却収縮によってできた柱状節理よりなる。海食崖には4つの段丘面が確認されており、中位の段丘面は23万年前から12万年前に形成されたと考えられている。

島根半島・宍道湖中海ジオパークサイトより

ウミネコも飛んでいます。


がんばって押さえている風の写真が撮れました

灯台が斜めになるようにカメラを構えて、両手を伸ばして力を込めて支えるようにしてみれば、トリックアート風写真も撮れちゃいました。

灯台をそっちのけですっかり楽しんでしまいました。そろそろ灯台の内部へ進みましょう。

灯台へ登ります!!

灯台の入り口

日本一の高さの日御碕灯台ですが、天頂の展望部までらせん階段が…なんと!!163段あります。しかも、なかなか急な傾斜で狭い。

いざ!!階段で頂上まで登ります!!

一周まわるごとに踊り場みたいな場所があって、建設当時からのパネル写真などが飾ってあったりします。

そして、階段上では上に行く人、下に行く人はすれ違いができません。降りる人優先でと書いてあるので、誰か降りてきたと気配を感じたらその踊り場で待機です。

「こんにちは」「あと何段ですか?」「まだ半分くらいですね」みたいな会話を知らない人とできます。

降りる人優先です!!

角度がキツイので上がるときは問題ないですが、下がるときには後ろ向きがいいです、と案内されています。前向きだと確かにつんのめりそうになります。

なお、入り口では靴を脱がなきゃいけないのでサンダルなど裸足ではいかない方がいいと思いました。

最後の階段!!梯子・・・
160段のところで頑張って写真撮ってみたけど疲れていてブレブレ…

いよいよ最後の階段を踏みしめると、頭上には巨大なレンズが設置され、展望部のある外に出られます。

灯台から見える景色

展望デッキは灯台をぐるりと1周まわることができます。見下ろすとさっきまでいた岸壁が目に入りました。

ウミネコがたくさん集まる経島を見えます(日御碕神社に立ち寄って海岸まで出れば、もっと間近で見られます)。

潮風を感じながら、明治の人も同じ水平線を見ていたんだと感慨深い気持ちになりました。

それにしても灯台の本業は夜間に航行する船の目印となることですが、昼間はこうして観光客のために働いているのです。頭が下がります。

ちなみに降りる時最初の階段は上から見るとこんな感じ
スタッフの方の優しい心遣いに♡

マンホールにも注目!!

旧大社町ではこのマンホールが見られるらしいです。

灯台の近くには灯台柄のマンホールがあります。
ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

ウミネコにも出会えるかも

灯台へ行く道中にウミネコの銅像!?があるのでこちらもフォトスポットですが…

ウミネコがたくさんいるところなので運が良ければ本物にも近くで見られるかもしれません。

灯台まで行く途中お店がある所にて
そ~~~~っと近づいてみます
近くから撮影させてくれました。

いきなり近づくとウミネコさんもびっくりしてしまうので、そっと近づいて「写真撮らせてね」と声をかけて撮影しました。野生の鳥なのでびっくりさせると警戒してしまうかもしれません…そのあたりは気を付けてお願いします。

まとめ・感想

出雲日御碕灯台はまさに体験型のインスタレーション作品のようなアートスポットです。

実はそこまで期待せずに行きました。(ごめんなさい)しかし、期待を見事に裏切る存在感がありました。季節ごとに見える風景が変わるので来てみたいものです。

ライトアップをしている時期もあるようで、それは映える写真になるでしょう。ただ、帰りの運転は少し怖そうです。

ライトアップ日程はこちらからチェックを
>>>ライトアップ日程

行って損はない場所ですが、翌日の筋肉痛は避けられません。なんせ163段ありますから。

<灯台へ登る方へ>
  • 靴下を履いてくること(靴を脱いで灯台の階段を上るため)※ストッキングは滑りそうなので(しっかりめの生地のもの)靴下がよさそう
  • 登りやすい動きやすい恰好(スカートよりパンツスタイルがおすすめ!!)※頂上付近、最後の階段はまるで梯子です!スカートは危険です…
  • 荷物少な目で(またはリュックなど両手が空くようにする)

【出雲日御碕灯台】
出雲市大社町日御碕1478
車…出雲大社から約16分

TEL: 0853-54-5341

9時00分~16時30分
※土日祝は~17時
10月~2月は~16時30分

参観寄付金
大人(中学生以上)300円
小学生以下、障がい者 (介助の方1名まで)無料

灯台資料展示室/無料

出雲観光ガイド【出雲観光協会公式ホームページ】