猫好きの人はこんにちは。
猫嫌いの人は残念ですがサヨウナラ。
猫にまつわるエッセイをこれから書いていくけれど、極力、親バカにならないことが一つの目標である。
テーマは、猫×暮らし。
どんな見出しで書いていこうか、例えばを考えてみた。
「猫を見る暮らし」
「猫がいる暮らし」
「猫はいる暮らし」
「猫といる暮らし」
「猫になる暮らし」
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今回は、「猫が来る暮らし」にしよう。
何はともあれ、猫が来ないことにはその暮らしは始まらない。
記憶を辿りながら書いていくので、時系列どおりにはいかないこともあると思うがご容赦を。
さて、我が家には2匹の猫がいる。
母猫の「ニャンコ」と、娘猫の「チビスケ」。
ニャンコは元は野良猫で、餌をあげるとなついてしまうからということで最初は軽く話しかける程度で、そこまで構わなかった。
そのうち、外で椅子に座って休んでいると、膝の上にジャンプして乗ってきたりするようにもなった。
聞くと小さい頃は誰かに飼われていたということだった。
亡くなったおばあさんが彼女のきつそうになっていた首輪を外した命の恩人であるという事実を知った。
ある時、そんなニャンコが3匹の子猫を引き連れて玄関の前に現れた。
当時の私は生まれてこの方、犬も猫も飼ったことがなかったので、それがどんな意味を持っているのか分からなかった。
子猫を人間に見せるということは、私たちに心を開いている、信頼してくれているという証である、と今なら良い意味で理解できる。
最低限、必要以上に警戒されてはいなかったようだ。
そんなこんなで我が家に猫がやってきた。
はじめての猫くらしの幕開けだ。
【はじめての猫暮らし】
島根で暮らす夫婦と猫との暮らしをエッセイで綴っていきます。