動物病院での診察を終えて、子猫くんは我が家へ一時的に保護することにしました。
ただひとつ大きな心配事がありました。それは二匹の先住猫がいることです。
にゃんこ(母)とちびすけ(娘)の二匹の親子猫です。
(にゃんこは残念ながらこの2か月後に亡くなってしまいます)
前回の記事はこちらから
ひとまずベランダで過ごしてもらうことに
もう老猫病弱のにゃんこに、風邪をひいている体調の悪い子猫くんを引き合わせるのは良くないという判断で、子猫くんにはベランダで過ごしてもらうことにしました。連れて帰ったのが9月の上旬でよかったです。まだ夜も暑さが残っていましたから。そうは言っても長居をさせ続けるのもかわいそうですし、先住猫の二匹をベランダに出してあげることができません。
とりあえず、今晩はダンボールの寝床を作り、ここで過ごしてもらうことに。
結果的に、このダンボールで寝てはくれず、屋根に付けていた日よけ用のネットの間に入ってハンモックのように朝まで寝ていました。
うちのベランダにはコの字型に木製の冊が取り付けてあり、ひし形の隙間は子猫でも通れないと思い大丈夫かと思っておりましたが、床面との隙間にはくぐり抜けられそうな部分もあり、夜の間に逃げていくのではないかと一抹の不安もありました。
ベランダでの後日談
初日は問題ありませんでしたが、後日脱走する事件が発生しました。ひし形の隙間から顔が出て抜けることができたらしい。
そのため急いで農業用の獣害対策ネットを取り付けました。
里親探しもしてみた
9月23日には子猫に名前がついて我が家の一員となるのですが、それまでの間は里親募集をかけて飼い主を探すこともしました。しかし私が子猫と思っていた彼は、実は一般的な子猫としては既に卒業している月日(大きさ、成長ぐあい)になっていました。
4~5月に生まれて、もう半年くらいたってるかも…と病院では言われました。
なかなか問い合わせもなく、夜やお昼など眠くなる時間などに、キャリーケースをカプセルホテルに見立てて部屋の中で過ごしてもらう時間も増えてきました。まだテレビの認識も芽生えていない頃で、岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」を映すと騒いでいても静かに画面を見つめる姿が愛らしい限りでした。
遂にうちの子になった
諦めと覚悟を向かえる日が近づきつつあったということです。人との出会いも猫との出会いも『縁』や『運命』で割り切ってしまうと、自分への説明は簡単になります。しかし、野良猫だったと思う成長した彼を見るたびに今ではどう思っているのか本音を聞きたいです。ベランダの柵越しに外を眺めているときなどは特に。
2023年の2匹の様子
最初の頃は、尻尾が良く上がってない日々が多く、心配しておりました。
1年たった今では、家族みんなの愛情を受けて、毎日ピンっと上がっています。
体重もしっかり増えて、雄猫のため先住猫ちびすけ(メス)より大きくなりました。